「抜こう」としても抜けないのは、ふつうです
力が入っていることに気づいたとき、その力はもう何時間も入りっぱなしのことがほとんどです。入りっぱなしの筋肉は、自分ではもう「入っている」と感じられなくなっています。だから「抜こう」と思っても、どこを緩めればいいのか分からない。
そこで、いちど強く力を入れてから、いっきに抜きます。入れた直後は差がはっきり分かるので、「抜けた状態」がどんな感じかを体が思い出せます。力を抜く練習ではなく、抜けた感じを教えるのだと思ってください。
順番は、肩 → あご → 手
| 場所 | 入れる | 抜く |
|---|---|---|
| 肩 | 耳に近づけるように、思い切りすくめる(5秒) | 息を吐きながら、ストンと落とす |
| あご | 軽く歯を噛みしめる(5秒) | 上下の歯を離し、舌を下あごに落とす |
| 手 | ぎゅっと握る(5秒) | 指を開き、ひざの上に置く |
3か所を1回ずつで、合計30秒ほどです。抜いたあとの数秒を味わうのがだいじで、そこを飛ばして次に進むと効きません。
あごは、いちばん見落とされます
集中しているとき、多くの人が奥歯を軽く噛みしめています。噛みしめは首や肩の力ともつながっているので、あごをゆるめると肩まで一緒にゆるむことがあります。
- 目安は「上下の歯が触れていない」こと。話す・噛む・飲み込む以外の時間は、本来は歯どうしが離れています。
- 気づけるように、画面のふちに小さな印をひとつ貼っておく方法があります。目に入るたび、あごを確かめます。
机の前で、20秒でできる形
- いすに深く座り、両足の裏を床につけます(足が浮いていると体は休めません)。
- 息を吸いながら肩をすくめ、吐きながら落とします。2回。
- 上下の歯を離し、ゆっくり一度あくびをするつもりで口を軽く開けます。
- そのまま、吐く息だけを少し長くして3回。
効かないと感じるとき
- 寒いところではゆるみません。体が冷えていると筋肉は縮みます。まず温かくしてください。
- 画面を見たままだと、目のまわりが緊張したままです。いちど遠くを見るか、数秒だけ目を閉じます。
- 痛みがあるときは、力を入れないでください。この方法は痛みを治すものではありません。
- 肩こり・頭痛・あごの痛みが続くときは、医療機関にご相談ください。ここに書いたのは、日常の力みをゆるめる工夫です。